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2020.07.01

固定資産税

画地計算例題(応用)

6.例題を使って画地計算を理解しよう(画地認定済みとする)

【例題2】応用問題

 

※補正率については、固定資産評価基準を参照
※原則1円1点と換算する
※端数処理方法は、市町村によって異なるため、このコラムでは独自の方法とする

(1)画地計測
 a. 接面間口の設定
 ・画地の形状を把握 [黄色の部分]
 ・画地の接面状況を把握 [角地]
 ・画地の正面路線、側方路線、裏路線の把握
 [正面路線(普通住宅100,000) 側方路線(普通住宅80,000) 裏路線(なし)]

 b. 想定整形地の形成
 ・画地の面積(X) 
 [40m×25m-20m×18m=1,000m²-360m²=640m²]
 ・想定整形地の面積(Y) 
 [40m×25m=1,000m²]

 c. 間口距離の計測・判定(正面路線から見た間口)
 [間口は25m{画地の間口と想定整形地の間口は同じ}]

 d. 奥行距離の計測・判定(正面路線から見た奥行)
 [画地面積を決定間口距離で除した値と、想定整形地の奥行距離のうち「いずれかの短い方」を奥行距離とすることより、採用奥行は25.6m]

 (ア)画地面積を決定間口距離で除した値は25.6m(640m²/25m)
 (イ)想定整形地奥行は40m

 e. 蔭地割合の計算{(Y-X)/Y}
 [(1,000m²-640m²)/1,000m²=0.36・・・36%]

 f. 側方路線から見た画地の間口、奥行 
 [間口は40m{画地の間口と想定整形地の間口が同じ}]
 [画地面積を決定間口距離で除した値と、想定整形地の奥行距離のうち「いずれかの短い方」を奥行距離とすることより、採用奥行は16m]

 (ア)画地面積を決定間口距離で除した値は16m(640m²/40m)
 (イ)想定整形地奥行は25m

(2)画地計算
 a. 不整形地評点算出法により求められる補正率

不整形地補正率(蔭地割合)   間口狭小補正率   間口狭小補正率   奥行長大補正率
0.88(36%) × 1.00 1.00 × 1.00

 したがって、不整形地評点算出法により求められる補正率0.88を採用する。

 b. 基本1平方メートルあたりの評点数
 <正面路線について>

正面路線価   普通住宅の奥行価格補正率   基本1平方メートルあたりの評点数
100,000 × 0.97 97,000

 c. 加算1平方メートルあたりの評点数
 <側方路線について>

側方路線価   普通住宅の奥行価格補正率   側方路線影響加算率   加算1平方メートルあたりの評点数
80,000 × 1.00 × 0.05 4,000

 d. 1平方メートルあたりの評点数

基本1平方メートルあたりの評点数(b結果)   加算1平方メートルあたりの評点数(c結果)   不整形地評点算出法により求められる補正率(a結果)   1平方メートルあたりの評点数
97,000 4,000 × 0.88 88,880

 e. 評点数

1平方メートルあたりの評点数(d結果)   地積   評点数
88,880 × 640 56,883,200

 

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