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2020.08.25

不動産業務

鑑定評価書の見方(3)

6.標準宅地調書

 様式四は標準宅地調書と呼ばれている。不動産鑑定評価基準において、地域要因及び個別的要因に該当する部分であり、地域要因は近隣地域の状況の欄に、個別的要因は評価対象地の状況の欄に記載されている。
 近隣地域の状況の欄には、街路条件として、幅員、舗装状況等が記載され、交通接近条件として、最寄駅への接近性、商業中心への接近性等が記載され、環境条件では、供給処理施設の有無、公害・嫌悪施設の影響、自然的状態等が記載され、行政的条件では、用途地域、容積率、その他規制等が記載されている。
  評価対象地の状況の欄には、評価対象不動産(標準宅地)の個別性を示す、規模、間口・奥行、形状等が記載されている。
 標準宅地調書は不動産鑑定評価を行う上で基となる資料であり、固定資産評価においても重要な資料となる。
【様式四】

<参考文献>
新・要説 不動産鑑定評価基準 (社)日本不動産鑑定協会 監修 住宅新報社
例解 不動産鑑定評価書の読み方 鵜野和夫 清文社

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